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呼吸は「若さ」の秘訣

更新日:2023年1月27日

最近、「アナパーナ・サチ」という言葉を初めて知りました。意味はお釈迦さまの呼吸法ということで、インド古来から呼吸法だそうです。呼吸といえば腹式呼吸が有名ですよね。東洋医学でも呼吸はエネルギー(=清気)を取り入れる大切な働きがあります。今回は、「呼吸」について考えてみましょう。


呼吸はゆっくり

吸った空気は全て肺に入ると思ってませんか?実は、そうではありません。吸った空気の一部は肺には届かず、気管支などで止まりそのまま体外に出されます。この活用されない空気は深呼吸でも浅い呼吸でも一回の呼吸につき一定量(約150ml)です。

一般的に深呼吸の場合、一回で吸う空気の量は浅い呼吸の約3倍。肺に届いて体に酸素を供給する量は以下の通り。

深呼吸の場合 :850ml(1,000mlー150ml)

浅い呼吸の場合:150ml(300mlー150ml)

差は5倍以上!!こんなに違うんです。浅い呼吸では酸欠になってしまいます。だから呼吸の回数を増やさないといけない。そうすると、呼吸すること自体に多くのエネルギーが必要になり、余計に呼吸の回数が増える。まさに悪循環です。

体にとって優しく省エネな呼吸は“ゆっくり”ということです。


誰もが呼吸が浅くなる可能性がある

自分の呼吸が深いか?浅いか?呼吸は自発的な運動。意識しない限り、呼吸の状態なんて気にする人はあまりいないと思います。

しかし、施術をしていて呼吸が浅いと感じている人は意外と多いです。

では、どんな人が浅い呼吸になりがちなのか?お伝えしたおと思います。

①姿勢の悪い人

これは悪い姿勢によって肺の広がりを妨げてしまうことに原因があります。

「猫背」:横隔膜の動きが制限され、腹式呼吸による深い呼吸がしにくくなります。

「巻き肩」:肋骨周りの筋肉の動きを制限して呼吸を浅くします。

「ストレートネック」:上半身を前傾に誘引するために深い呼吸の妨げになります。

長時間のデスクワークやスマホも見過ぎなどには気をつけましょう。

②ストレスを感じている人

自律神経のバランスが悪くなり、緊張状態が続くことによって呼吸が浅くなりがちです。

緊張したり、気が昂ると気の消耗も激しくなります。酸欠となり体力が低下、呼吸そのものの活動も低下することもあります。

③毎晩いびきをする人

疲れている時のいびきは問題ありませんが、毎晩いびきをする人は要注意です。

寝ている間に、舌が起動を塞いで呼吸を妨げます。睡眠中に脳に十分な酸素が供給されず休まらないため、日中での脳の活動が低下して呼吸だけでなく体全体の活動の妨げとなってしまいます。

ストレスや寝ている時のことは、注意するのは難しくても姿勢を正すことは意識的に行えます。長時間の同じ姿勢を避けて、ストレッチや軽い体操、または歩くといったことスキマ時間で行いながらゆっくり呼吸をしてみましょう。


呼吸と老化の深い関係

浅い呼吸は老化を早めるといえます。深い呼吸に比べ浅い呼吸は空気の入れ替えの効率が悪くなり、動脈血の二酸化炭素が多くなってしまいます。こうなると、人の体は全身の酸素が足りないからもっと血液を巡らせないといけないと判断します。状態が亢進すると、交感神経が過剰に働き「心拍数の増加」「発汗」「皮膚の発心」「不安感の増大」「混迷」などが起こります。どれもエネルギーを多く消費する状態なため「老化」を促進するといえます。ですから、いつもゆっくりした呼吸を心がけることは、アンチエイジング(老化防止・美容効果)を高めることになります。もしかしたら、ゆっくりした深い呼吸は、どんなサプリメントや化粧品よりも若さを保つ秘訣かもしれません。ぜひ、心がけてみてください。




東洋医学は美容と健康に役立つエッセンスの宝庫。

でも、東洋医学(主に中医学)は漢字ばかりで難しそうなイメージが・・・

このブログでは、そんな方にもわかりやすいように、学問としての東洋医学ではなく、

実際の治療現場で目にしたり・自分が経験した事例を元に、東洋医学をご紹介します。

(化粧品業界で13年、治療現場で12年の私個人の意見も含みます。)

きっと、あなたの美容や健康にお役立ていただけるはずです。



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