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  • 執筆者の写真Yuki Takahashi

カラダはつながっている

更新日:2022年4月25日

当院には定期的に治療を受けにきてくださる方の割合が多いです。週に数回、週に1回、月に1回など通い方は様々。

嬉しいのは、通っていただいているお客様の体調が本当に良くなっていること。もちろん、人間の体調は良い時もあれば悪いときもあります。右肩上がりに良くなり続けるわけではないのですが、良く眠れる回数が増えた・頭痛がなくなった・かがめるようになった・足がつらなくなったなどなど。少しずつ悩んでいたことが解消されていくことは、治療家冥利につきます。

そんなお客様たちが治療をしていて皆同じように口にする言葉があります。

今回は、その言葉とは?そしてその言葉は私が治療をするときに必ず意識しているとこと同じなのでご紹介します。

猫寝具

「カラダはつながっているんですね。」

お客さまが皆、口にする言葉です。

お悩みの症状を抱えて困っているお客様の多くは、ご自身で自分の症状に対して何が原因で・どこが悪くて症状が出るのか予想を持っています。しかし、実際に治療を受けてみると思っていた予想と違うこともあります。

そんな時に出てくるのが「カラダはつながっている。」という言葉ではないかと思っています。

昔と違い、今は誰でも簡単にネットから様々な医学的な情報を検索できます。しかし、情報があまりにも多くて、結局自分の症状はなんなの?となることも少なくありません。情報は自分の悩みを解消する安心材料にもなりますが、不安を増す材料にもなります。また、症状が長期に長引くことでいろいろな病院や様々な治療を受けることでやはり何が正解なのかわからず、時だけが経ち、症状は変わらずという状態に疲れてしまう方もいらっしゃいます。


「カラダはつながっている。」と感じてもらえるよう私は治療を行なっているのですが、それはどうしてなのか?気候も穏やかになってきたし、外に出てみようと思うけど、なんか億劫で、、、気分転換したいけど、なかなか気分が上がらない。体調が悪いわけではないのに、なんか元気が出ない。

そんな時がありますよね。

これは、西洋医学と東洋医学の違いの特徴的な考えです。

西洋医学では、主に「病気を診る」病名を診断し治療します。

東洋医学では、主に「人を診る」病人を診察し治療します。

推拿・鍼灸は、人の全体を見て治療するので、足が痛いから足だけを診るのではありません。ですから、お客さまの予想とは全く違うところに、症状の原因があったりすることが多々あります。これが「カラダはつながっている。」という言葉に結びつくのだと思っています。


彼を知り己を知れば百戦殆 あやうからず


これは孫子の兵法の言葉です。


カラダに当てはめれば、彼とは「病気」、己とは「自分」ことになります。

日本は西洋医学こそ医学という考えが強いため、「病気」をクローズアップします。もちろん、西洋医学のおかげで日本は世界最高レベルの長寿大国になり、誰でも安心して医療を受けられる数少ない国となっています。

しかし、長生きになればなるほど、豊かになればなるほど「病気」だけを相手にしていることに限界を感じるのは私だけではないのでしょうか?QOL(生活の質)や自己肯定感といった「自分」に向けたアプローチも生きる上ではとても重要な要素ではないでしょうか?(このテーマは、別の機会にてお伝えしたいと思います。)西洋医学を否定するつもりは全くありません。ただ、「自分」のこと、ここでは「自分のカラダ」を知ることは「病気」かどうか診断をするのと同じくらい健康でいるためには大事なことだということです。「自分のカラダを知る」ということは、自分の体を労ってあげる「養生」という考え方です。鍼灸・推拿をして自分の体をケアすることもこの「養生」の一環です。

鍼灸・推拿をすると自分の身体がどんな状態なのかが具体的かつ実感としてにわかります。「あれ、こんなところが痛いなんて」とか「「あー、ここは昔から気にしていたところなんだよなー」とか。自分の体に注目するだけで、「養生」つまり健康へと近づきます。それが、どうして症状につながっているのか?これをお客様と一緒に考えるのが私は好きでこの東洋医学、鍼灸・推拿を行なっています。


昨今、コロナ感染が、医療従事者の必死の努力・ワクチンの複数化の接種活動にもかかわらず収束に至らない現状を考えても、やはり「病気」を知るだけでなく「自分のカラダ」を知ることはとても大切なことだと思います。

ぜひ、健康で元気にいたいとお考えでしたら「自分のカラダ」にも注目してみてください。




東洋医学は美容と健康に役立つエッセンスの宝庫。

でも、東洋医学(主に中医学)は漢字ばかりで難しそうなイメージが・・・

このブログでは、そんな方にもわかりやすいように、学問としての東洋医学ではなく、

実際の治療現場で目にしたり・自分が経験した事例を元に、東洋医学をご紹介します。

(化粧品業界で13年、治療現場で12年の私個人の意見も含みます。)

きっと、あなたの美容や健康にお役立ていただけるはずです。


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