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  • 執筆者の写真Yuki Takahashi

みんなが自然とやってる、診察の極意

よくスーパーで、野菜や果物・魚を見てどれが新鮮か?どれがお得か?どれが痛んでないか?じっくり吟味することありませんか?

この行為は、医学で言うところの「診察」と言う行為と通じるものがあります。機械で栄養価などを測れない私たちは、「見た目」で様々なことを判断します。

推拿・鍼灸の治療・診察の中では、これを「視診」と言います。

東洋医学は現代のように病院が身近にあり医者が直ぐに往診してくれるような環境にない中、自分たちが見た目で「これは病気なのか?そうでないのか?」判断しなければなりませんでした。生き抜くために自分たちでなんとかしないとというサバイバルな環境下で、なんとか健康で生きて行くために生まれた智慧と言えます。それだけに、誰でも理解して誰もができるものがベースとなっています。


今回は、(スーパー以外でも)誰もが無意識のうちに自然にやっている診察というかサバイバルな判断についてご紹介します。

猫寝具

「ヒゲは精力の象徴」

東洋医学で「髪」は「血余」と言って血が充満することで髪になるとされていますが、同じ毛でも「髭(ヒゲ)」はちょっと違います。

実は、「髭」は精子の余(充満)によってできるとされます。

ですから、「髭」が男性的な象徴であることも納得できます。現代の日本では、この髭はどちらかといえば邪魔者扱いされていますが、場所や時代で扱い方は大きく違います。

現在でも中東などでは、髭は濃いほど良いと言う風潮がありますし、日本でも戦国時代などかつては髭は強さの証でもありもてはやされました。戦乱など生活の安定しない時代や地域では、強い男性が生き残り、強い男性と行動することで生き抜くことができたのでしょう。

同じことは、女性でもいえます。

日本では、女性の場合「胸」に対して象徴とすることが多いですが、これも中米やアフリカなどでは「胸」よりも「お尻」を象徴とするケースが多く見受けられます。

日本では、かつて乳母という存在があったように母乳が出にくい食生活環境(農耕・定住・多産)の時代の影響で自然に「胸」に注目ようになったと推察できます。他の国では、逆の環境(食肉・牧畜・不定住)で産婆などはおらず、何よりお産のリスクを回避・安産をいう観点から「お尻」に注目すると推察できます。

他にも、「膨よかさ」が健康の証だったり、富や豊かさの象徴だったりと、時代や場所によって判断基準は大きく変わりますが、今でも変わらずに無意識に自然に判断することがあるのも事実です。


推拿・鍼灸・漢方など東洋医学の治療の現場で行う「視診」は、患者から診て察することができる兆候(サイン)を判断、治療に活用します。上記のように兆候は厳に見えるものだけでなく、環境など背景を踏まえた捉え方や治療を継続する中での変化も重要になります。

しかし、診ることは誰でもできる行為です。検査機器などなくてもできる、ここが東洋医学の良いところです。あなたが毎日診て直感的に感じる兆候(サイン)をキャッチすることは何より大切です。ぜひ、自分の髪や爪・肌など注意して見てください。「あれ?いつもと違うな・・」と思うときは、体調が変化しているときです。それを繰り返し観察していれば、あなた自身があなたにとって一番の名医になること間違いなしです。


最後に、余談で格言をご紹介します。(東洋医学でも似た考えがありますのが、またの機会にご紹介します)

同じ見るでも「心のうちも態度・行動として見られる、、、」と、改めて省みました。


性格は顔にあらわれる

生活は体型にあらわれる

本音は仕草にあらわれる

気品は言葉遣いにあらわれる

感謝は謙虚さにあらわれる

余裕は優しさにあらわれる

無知は傲慢さにあらわれる

我慢は怒りにあらわれる

寂しさは金遣いにあらわれる

因みに

心の状態は部屋にあらわれるそうです





東洋医学は美容と健康に役立つエッセンスの宝庫。

でも、東洋医学(主に中医学)は漢字ばかりで難しそうなイメージが・・・

このブログでは、そんな方にもわかりやすいように、学問としての東洋医学ではなく、

実際の治療現場で目にしたり・自分が経験した事例を元に、東洋医学をご紹介します。

(化粧品業界で13年、治療現場で12年の私個人の意見も含みます。)

きっと、あなたの美容や健康にお役立ていただけるはずです。


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