新年度になって、早くも半月が経ちました。満開の桜もあっという間に葉っぱになってしまって、、、
ここ数日は寒暖差も激しくて、すごく疲れを感じませんか?私自身、普段はあまり仕事に疲れは感じないのですがここ数日はすごく疲れを感じます。
お客様の体を診ていても疲れが溜まっているなと感じることが、ここ最近は多いので気になります。
今回は、施術家としてどこで疲れを見ているのか?この時期なぜ疲れが出てくるのか?についてご紹介します。
気候も穏やかになってきたし、外に出てみようと思うけど、なんか億劫で、、、気分転換したいけど、なかなか気分が上がらない。体調が悪いわけではないのに、なんか元気が出ない。
そんな時がありますよね。
そんな時は、鏡で自分の胸を見てください。なんとなく縮こまっていませんか?良くわからなければ、自分の手を脇の下に入れて脇腹の硬さを確認してみても良いです。おそらく、多くの方が胸の骨(肋骨)周りの力の無さや硬さを感じ取れるはずです。
施術にて疲れを診るときは、この胸の肋骨の状態を診ます。
肋骨周りの筋肉に適度な厚みと弾力があり、肩や腰を動かしたときにしなやかさがあればOK。
しかし、厚みがなく弾力がなく硬かったり、むくみのようなヌルヌルした感じだったり、肩・腰を動かした時に吊れてしまったりした場合は、要注意です。
「元気が出ない」の言葉通り、疲れは「元気」つまり「気」が出ないと感じるものです。
「気」は、「①もともと体に備わっている気」「②食べ物から摂る気」「③呼吸から得る気」の3種類があります。当然ですが、胸周りの状態が悪いと、呼吸から気を取り入れることがうまくできなくなります。呼吸は、私たちが起きている時だけでなく、寝ていても行われているもの。つまり、気づかぬうちに疲れを溜めてしまっているのです。
さらに、胸周りの状態が悪い人の特徴として、お腹周りも同じように硬かったり、しなやかさがないことが多いです。これは、胴体で繋がっているから当たり前ですよね。
胸周りの状態が悪くなり→横隔膜の動きが悪くなり→お腹の状態も悪くなる→内臓の動きが悪くなる。
これでは疲れが溜まってしまうのは当然の成り行きです。
では、どうしたらこの悪循環を解消し、疲れを取ることができるのでしょうか?
運動やストレッチ、体操など体を動かすことはとても良いです。しかし、もっと簡単な方法があります。
それは、自分の手で肩や胸周りを叩くことです。(拳や掌を使って軽く叩いてください。)
そんなことで・・・と思うかもしれませんが、これにはちゃんと理由があります。
①胸は、肋骨が肺を包んでいる太鼓のようなものです。拳や掌で叩くことで、刺激が肺の奥まで共鳴して胸全体の機能を活性化します。
②叩くことで、表面の筋肉を柔軟にして浮腫などの老廃物を代謝しやすいようにします。
③骨に刺激を与えることで、骨に付着する骨膜・血管・神経の働きを良くします。
特に、施術(推拿療法)において叩くという方法は、③の意味で胸だけでなく身体のあらゆる箇所で用います。
これには、東洋医学の考えもあるからです。
胸は、肺があり肋骨にも触れやすい場所。ここを叩いて刺激することで元気を出しやすくすことができるのです。
よく、漫画やドラマで「「私に任せなさい!」というときに胸を叩くポーズ、ありますよね。
嘘だと思わず、自分で自分を鼓舞するつもりでまずは軽く胸・肩周りを叩いてみてください。きっと元気が出てくるはずです。
推拿では、背中や腰、他にも頭や耳などいろんな場所を応用して用いる叩打法という手技があります。こちらはぜひご来院になってお試しください。
東洋医学は美容と健康に役立つエッセンスの宝庫。
でも、東洋医学(主に中医学)は漢字ばかりで難しそうなイメージが・・・
このブログでは、そんな方にもわかりやすいように、学問としての東洋医学ではなく、
実際の治療現場で目にしたり・自分が経験した事例を元に、東洋医学をご紹介します。
(化粧品業界で13年、治療現場で12年の私個人の意見も含みます。)
きっと、あなたの美容や健康にお役立ていただけるはずです。
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