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  • sabrina-yokohama

月と推拿

先日は、中秋の名月。とても綺麗な満月を楽しむことができました。

この中秋の名月、毎回「満月」限らないこと知っていましたか?

でも、安心してください。今年(9月10日)、そして来年(9月29日)は、中秋の名月と満月が一致するそうです。

なぜ、満月とは限らないのでしょうか?

「中秋の名月は太陰太陽暦の日付(新月からの日数)で決まるのに、月の公転軌道が楕円形であり、新月(朔)から満月(望)までにかかる日数が13.9日から15.6日と大きく変化するため。満月(望)は、太陽、地球、月の位置関係で決まるため。」らしいです。

ここで、注目したいのが、月は地球を楕円の軌道で回っています。潮の満ち引き、風の動き、生命の活動、様々な動きが、月が楕円の動きをすることで生じます。今回は、この月の動きと私たちが行う推拿療法に関して考えて見たいと思います。


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円と楕円

太陽を見ても、月を見ても、そして地球を見ても全て丸い形をしています。東洋医学でも、陰陽を表す「太極図」は白と黒で丸い形をしています。円(丸)は安定、調和の証であり、様々なものが一定のバランスのとれた状態を意味します。

一方、楕円は動きを表します。月が地球から離れたり近づいたりすると、互いに引き合う力には変化が生まれます。一定のバランスではなく、変化しながらバランスをとる状態になります。

楕円であることによって、潮の満ち引きも単なる干潮・満潮だけでなく潮流が生まれ、風の動きも一方方向で同じ強さではなく、蛇行したり不規則な動きになります。生命活動も一定ではなく、複雑な動きやリズムが生じ影響を受けることになります。

円は「静=陰」、楕円は「動=陽」。万物は全て「陰陽」で成り立つ。これは東洋医学の考え方ですが、本来は太陽が「陽」、月は「陰」なので、楕円運動をしている「月」は「陰」?「陽」?と迷ってしまいますよね。このようなことは、他にもあります。左は「陽」、右は「陰」。これが基本です。でも、右利きの人がほとんどだし、右のほうが良く動かすのではと思いがちですが、右で打つ構えを考えると左が表、つまり「陽」になります。心臓もやや左にありずっと動いているし、、でも、答えは南を向いて、日が昇る東が「陽」で日が沈む西を「陰」。だから、左が「陽」で右が「陰」となるようです。「左右」「男女」など陰陽で表すとどっちがどっちなの?と混乱してきますが、これは時代や環境によって見方は変化したそうです。

つまり、月も状態や動き方など捉え方によって「陽」であり「陰」である。この柔軟性が陰陽思想の素晴らしさであり、曖昧さでもあります。


推拿療法の基本は「円」運動

手で「円」を描く。これが推拿療法の基本です。

「円」は、心身の調和・バランスを整えることを意味します。調和・バランスのとれた心身には自然治癒力が備わるからです。我々の描く「円」と相手の「円」がシンクロして、相手の心身に「円」の動き、安定感と一定のリズムが生まれる。これが、治療の理想です。しかし、様々な症状や不調を抱えている方の心身は複雑で不安定な状態です。

例えば、季節で「春夏秋冬」。季節の移り変わりはまさに「円」の動きです。しかし、同じ夏でも今年のように猛暑だったり冷夏だったり、同じ冬でも豪雪だったり暖冬だったり、時々に応じて変化します。人の心身の状態も全く同じです。そんな心身に対して、推拿療法では楕円の「動き」を活用して、複雑で不安定な心身に大きな流れとリズムを作り出します。手で描く楕円の動きは、軽く重く、柔らかさと力強さを兼ね備え、緩急のリズムを用いて、浅い所から深い所まで浸透するような動きをします。これらの「動き」によって、陰陽のバランスを整え、気血の流れ・巡りを作り、心身の調和、そして自然な「円」のリズムを生み出します。

この変化こそが、様々な症状や不調に対処できる推拿療法の最大の特徴と言えます。


ぜひ、月を見た時は、月の持つ力、楕円の不思議な力を感じ観てください。



東洋医学は美容と健康に役立つエッセンスの宝庫。

でも、東洋医学(主にに中医学)は漢字ばかりで難しそうなイメージが、、、

このフログでは、そんな方にもわかりやすいように、学問としての東洋医学ではなく、実際の治療現場で目にしたり・自分が経験した事例を元に、東洋医学をご紹介します。

(化粧品業界で13年、治療現場で12年の私個人の意見も含みます。)

きっと、あなたの美容や健康にお役立ていただけるはずです。


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